浮き玉の保護網を作ってみよう!

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  リアスでは地元漁師さんの所有する浮き玉の販売もしています。 そのため浮き玉の保護網を作る様子をリアス日記で紹介していましたが、ここのところより詳しく知りたい、自分で編んでみたいという声を多く戴きました。 そこでご覧頂いた方が「とりあえず自分で出来るように」を目標に編み方の解説をしたいと思います。 
  この編み方は尾鷲市古江町の漁師に伝わるもので地方により編み方の違いや、様々なバリエーションがあるようです。 
  手元にロープを用意してさあ、やってみよう!

保護網は吊り下げ用のループを除いてはすべて一本のロープから作ります。

まずは浮き玉のヘソの大きさにあわせてロープを輪にします。捻じりながら3重にします。
輪が出来たら続いて底の部分のループに取りかかります。
写真の様にループを作ったら、その先のロープを輪の下にくぐらせて、、、
ひとひねりして最初のループを通します。
裏から見るとこんな感じ。 ひとひねりしているのが判りますね。
ここでロープをひねるのは先に進むうちにループが緩まないようにする為です。

ロープを引いて締めこめば1つ出来あがり。
やはり裏から見てみましょう。
これを繰り返して必要な数だけループを作ります。 ループの数、大きさは浮き玉のサイズやロープの太さ、好みにより違ってきます。
写真では8寸玉用に6mmのロープを使い、ループは13個作りました。
中央の穴に浮き玉のヘソが入ることで網の中で浮き玉がズレにくく美しい仕上がりになるのです。

ここで重要なのはループの大きさをきっちりと揃えること。 この作業の良し悪しが仕上りに影響します。 後からは修正できないので慎重に。
さてここからはいよいよカエル股で網目を作って行きます。すぐとなりのループに最初のカエル股を結び、以降は反時計周りに続けます。 
ここでも網目を揃えるのが重要です。

ここでカエル股の説明をしよう! 説明の為ロープの色を変えています。
オレンジのループにカエル股で結び目を作ります。


オレンジのループの下からロープを引出したらひと捻りして、、、
、、、こんな感じですね。
引き出した輪にロープ全体をくぐらせます。
そうすると写真のように、、、
これを締めこむとカエル股の完成です。
結び目のアップ。 ね、カンタンでしょ。
このようにしてカエル股で一周半編みました。 最初のカエル股の場所がわかりますか?
あとはこの繰り返しですが、網目を揃えること、ある程度進んだら網目を若干小さくすることがキレイに編むコツです。 こうすれば座布団のようにはならずに全体が袋状になるはずです。 時々浮き玉にあてがって調整しましょう。
この辺りが保護網製作のキモなので何度も練習して慣れましょう。

ここで吊り下げ用のループを作っておきましょう。 これだけが別部品です。
最初の写真の様に一本のロープを捻じりながら輪にしていきます。最後は端どうしを結んで出来あがり。 この結び目は 最後の仕上げで隠れますがしっかりと結んで余分な部分を切り取り、火で炙って処理します。
さて、ここからは5寸玉での説明です。

袋状の網ができました。
網目を確認して真向かいの目にロープを下から通します。この時必ず吊り下げループを通しましょう。

判り易いように吊り下げループは白いクレモナロープです。
このように常に真向かいの網目に通しながら締めこんで行きます。一目一目を均等にしっかりと締め込むことで網目が揃います。
また、ここではありませんが、矢印の部分に吊り下げループの結び目が来るようにします。
締めこんでいくにつれて、吊り下げループの結び目を中心にロープが星型になってきましたね。。
すべての網目を通したら、緩まないように気をつけながら、吊り下げループをしっかりと引っ張ります。 ここでロープが緩むようならやり直しましょう。
吊り下げループの出来るだけ根元の部分にロープを巻きつけて端をしっかり留めたら、、、。
ハイ、できあがり。 お疲れサマでした。 余分なロープを処理して完成です。
さあ、できましたか?
いきなり、キレイに編むのは難しいと思いますけど、あとは練習次第。
 もしも判りにくい部分、質問があったらリアスまでどうぞ! 少しずつでも判り易く改良していきますね。 

おしまい。

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