〜浮き玉の保護網ができるまで〜

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浮き玉の販売をはじめて早や1年。おかげさまで工務店、デザイン事務所などを中心に販売が好調です。 ただ古い保護網付が多いのでプロはともかく、個人で装飾用とするのにはちょっとくたびれ過ぎた感じ。 「そこがイイんです!」と云うお客さんも多いけど、キレイな網にすることで違った魅力が出てくることもあるんです。
リアスではお好みのロープで浮き玉の保護網を製作していますが、ここでは千葉県在住の宮内さんからのご依頼により、11寸(直径約37cm)と8寸(同27cm)の保護網を製作した様子を紹介します。
長い間海で使われ、その後何年も倉庫に眠っていた浮き玉にはこのとおりいろいろな汚れがこびり付いています。保護網を作る前にまずは掃除、あとからは出来ない作業なのでここできっちり汚れを落とします。
写真は1尺1寸(11寸)玉、何故だかヘソが3つもありますね。
コールタール状の固まりや、貝のようなもの、その他いろんなガンコ汚れをこそげ落とし、油分はシンナー等で拭取ります。最後に洗剤で水洗い、ほらこんなにキレイになりました。
ここから先は漁師さんにお任せです。
漁師さん登場!
まずは1尺1寸(11寸玉)から製作。
1本のロープで底の部分から編んでいきます。
今回は宮内さんと相談した結果、クレモナロープを使用します。
網目が同じ大きさになるように注意してリズム良く作業が続きます。
カゴの中に見えるのは出番を待つ8寸玉。
一目ごとにすべてのロープを通す「カエル股」という編み方でかなり進みましたね。
ある程度編みこんだら途中で浮き玉をあてがいフィットをチェック。8の字状のロープは吊り下げ用のループ。これだけ別部品で最後に取付けます。
最後の仕上げ。 浮き玉にしっかりフィットするよう、かなり力を入れて締め込んでゆきます。同時にループも取付けます。
出来あがり。太めのロープ(9ミリ)でボリューム感が出ました。
次は8寸玉。少し細いロープ(6ミリ)で同じように編みこみます。
ということで依頼分の2つが出来上がりました。汚れ防止のブルーシートのせいで写真では判り難いけれど11寸玉は薄いグリーンのガラス、8寸玉は濃い目のブルーのガラスです。
今回は依頼を受けてから3日目の完成でした。この期間は漁期、海況、それに気が向くかどうか等、漁師さんの都合次第で大きく変わります、悪しからず。
オレンジのプラスチック玉は直径約11cmです。大きさの感じが掴めますか?
さあ、梱包後宮内さんに発送です。気に入ってもらえるかな?

自分で保護網を作ってみたい方、こちらでは編み方をさらに詳しく解説しています。
おしまい。
このようにリアスでは新しい保護網の製作依頼をお受けしていますがロープについてはお客様からの郵送を原則としています。ただ尾鷲でも手に入るクレモナロープ(白のみ)に限ってはリアスでご用意できます。必要な長さはこちらにもあるとおりですが、たとえば8寸玉用で直径6ミリのものが1mあたり60円、1個につき30m必要なのでロープ代金実費¥1,800となります。 クレモナロープの値段は時価となります。

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