自転車とカヤックで旅を続ける鈴木克章氏    

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  ふとした縁で出会った鈴木克章氏はマウンテンバイクとシーカヤックで本州島の一周を、「とりあえず目指している」という御仁。初対面は尾鷲の国道42号線の路上。自転車による通常のツーリングスタイルに加えて、背負ったままの大きなフォールディングカヤックのザックから収まりきらないパドルがニョッキと出ている姿はドレッドヘアーと相まって、まるでバッチイ弁慶が自転車に乗っているようでした。
 訊けば、海を漕ぐときには自転車他すべてをカヤックに積みこみ旅をするというまさに人力移動者の鑑ともいえる旅の実践者であります。
 翌日、熊野灘のリアス式海岸は初めてという氏に付き合い、リアスの艇庫前から新鹿ビーチまでを一緒に漕いでみました。
昨夜は浜でキャンプした鈴木氏と翌朝ふたたび合流。リアスの艇庫でカヤック装備についてあれこれと談議。今日の準備を始めます。
時折小雨の降る中、出艇の準備。ちょうど干潮なので浮き桟橋を使います。
マウンテンバイクを強引にカヤックに積む鈴木氏。積み込みはともかく、スプレーカバーの装着にまだ問題があるようです。今日はそのテストも兼ねてのセッション。 コース図はこちら。
出艇前、やる気マンマンの鈴木氏。
ボイジャー460で穏やかな湾内をゆく鈴木氏
この日は外海より湾内の方が風がありました。実際に出てみないと判らないことが多い海域なのです。コース図へはここからも行けます。

神須ノ鼻に向け、いよいよ外海に出ていきます。 時々雨が降るも東寄りのウネリが1〜1.5m、風も同じく1〜2m。グッドコンディションでした。
雨が波を叩き、抑え込んだ、のっぺりとした海面を往きます。
楯ヶ崎を見上げながら漕ぎ進みます。
風もなくウネリも小さいのでこんなに岸ベタで漕げました。
洞窟で雨宿り
雨はともかくウネリが殆どないので洞窟で遊ぶことができました。柱状節理が崩落した天井は波に磨かれたのか以外になめらか。
雨に煙る新鹿湾に入ってきました。ビーチが霞んで見えます。
新鹿ビーチに到着、やはりスプレーカバーについてはさらに工夫が必要なようです。
新鹿ビーチを横切る流れを遡ってトイレ兼シャワー棟の真下までフネを運びます。これはとっても楽ちん。私は雨の中、それでもこれからビールを買いに行ってきます。
ビールで乾杯の後トイレ兼シャワー室の軒下を借りて撤収。今日はここ新鹿でキャンプする鈴木氏と別れ、私はこのあとフネを分解してJRとバスでリアスまで帰りました。
 
 旅に出る為に装備を揃え、目標をしっかり持って、仕事の段取りを準備万端整えて、、、なんていっていたらいつまでたっても旅になんか出かけられない。行きたくなったら行ってしまう、ユルイ雰囲気の中にもそんな衝動が体全体から湧き上がっている(臭いじゃないよ)かのような鈴木氏は礼儀正しく、感じの良い笑顔をもったナイスガイでした。
 紀伊半島の沿岸をとりあえずは大阪あたりを目指し鈴木氏の旅は続きます。もしも路上、あるいは海上で見かけたら一声掛けてあげてください。彼の旅の一部を共有させてもらって素敵な時間を過ごせるかもしれませんよ、私みたいに。

おしまい。

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